オールみふね恐竜の郷復興プロジェクトについて

グループの概要

 本グループは、御船町商工会の会員企業やその関連企業を中心とするグループです。商工会は昭和35年の設立から現在まで、御船町の商工業の発展や地域振興を支えてきました。

 本グループの特徴としては、製造業や卸・小売業、サービス業等といった多彩な業種90社以上により結成されていることや、参加企業が商工会や地域団体が行う事業への参加や地域住民の雇用等を通じて、地域に根差した活動や貢献をしてきたことが挙げられます。

 参加企業の多くは、町内において地震の被害が最も大きかったとされる企業集積地域に位置しており、事業用資産の多くを損失しましたが、グループとして新たな取り組みを行うことにより、町の再生と活性化を図ろうと自主的に復興プロジェクトを立ち上げました。

必要性

 昨今の地域経済を取り巻く環境は決して優しくありませんでした。これに加えて震災の打撃により、御船町の企業の多くは先行きが見えなくなっています。企業経営の立て直しには、売り上げの回復が望まれるところですが、現況においては、お客様等に企業や地域に目を向けていただくことから始まります。特に震災を機を離れていった、また離れつつあるお客様等へのアプローチは企業の今後を左右するものと思われます。

 本グループでは最初に、ホームページにより企業や地域の現在の確かな情報を発信し、観光客や町内湾人参の増加、広範囲の方々との交流を回りますが、グループ全体としで匿報発信することにより、県外や海外、または地域内への訴求力が高まると考えられます。正確な情報を出し続けることは、風評被害を緩和又は止めることにもつながります。

 これにより注目いただいたお客様等に、復興イペントの開催や恐竜の特産品の紹介等を行い、町外からの観光客の受け人れのきっかけにして行きます。人々地域を活性化するには、直接的な交流によりお互いに刺激し合うことが大切で、その機会を増やしていくことが地域にいる参の役割りと認識しています。加えて言えば、これまでグループ企業同士の交流を促進するための仕組みも不足していたように感じますが、それを改善する機会にもしていきたいと考えています。

 また、震災を教訓とした復興イベントの開催や記憶継承事業の取り組みは、町民や観光客等の幅広い人々に対しての人材育成が図られるものですが、特に御船町のような少子高齢化地域においては、次世代を担う人材の育成が重要となり、一人一人のステップアップに必要なものとして効果を発揮していきます。

 他に、恐竜をキーワードにした特産品や料理メニューの開発や統一取り組みの実施は、グループ内々地域との一体感のある町の活性化につながるだけでなく、新たな取り組みによる企業体力の強化が図られ、売り上げの拡大が見込まれます。

 企業の業績が上向き、売り上げ等が上がれば、地域企業における雇用の増加が期待されるところですが、本グループは雇用創出事業を実施して、日頃から地域企業の雇用面をバックアップしていきます。実施にあたってばグループとして取り組む効果を最大限に発揮し、縦や横のつながりも継続的に強めて行きます。

 本グループの参加企業は、震災前にもこの様な取り組みを自主的又は組織的に行い、地域におけるさまざま牽引企業となってきましたが、現在は震災によりその機能が停止している状況です。参加企業が一目も早く復旧事業に着手し、従来の事業体制の確立や新たな分野での事業取り組みが行えることは、御船町の発展的な復興に必要不可欠なものです。